ーーわたしに好きは、訪れない。
累計発行部数100万部突破の話題作「やがて君になる」について、
- やがて君になるは全何巻?
- 登場人物
- 最新巻までの感想ネタバレ
中谷鳰先生の連載デビュー作品について、詳しく紹介していきます。
やがて君になるは全部で何巻あるの?
引用元:やがて君になる
やがて君になるは、月間コミック電撃大王にて約5年間連載された長編GL漫画です。
2018年にアニメ化、2019年には舞台化するなどメディアミックスとしても展開している作品になっています。
単行本は全部で8巻まで発売され、その後サイドストーリーなども発売されました。
やがて君になるのあらすじ
引用元:やがて君になる
特別な気持ちが分からない高校一年生の侑は、中学卒業の際仲の良かった男子に告白され、返事を保留にしたままでいました。
そんな時同じ学校の先輩である七海燈子の告白現場を目撃したことがきっかけで燈子と話をするようになります。
会話の中で、燈子の好意を持たれても誰も好きになれないと言う言葉に共感を覚えた侑は、自分の悩みを打ち明けることにしました。
けれど、燈子からは思わぬことを告げられるのです。
やがて君になる登場人物の誕生日や身長を紹介
物語の中心となるふたりの登場人物の紹介をしていきます。
小糸侑のプロフィール
引用元:やがて君になる
- 名前:小糸 侑(こいと ゆう)
- 学年:遠見東高校一年
- 所属:生徒会役員
- 誕生日:4月5日
- 身長:152㎝
- 性格:クール・優柔不断・頼まれごとを断れない
恋という感情がよくわからず、中学卒業時の告白からそのことについて悩んでいました。
燈子からの好意に、複雑な思いを抱えていましたが、次第に心の変化が訪れることに。
七海燈子のプロフィール
引用元:やがて君になる
- 名前:七海 燈子(ななみ とおこ)
- 学年:遠見東高校二年
- 所属:生徒会会長
- 誕生日:2月19日
- 身長:163㎝
- 性格:明るい・臆病・我慢強い
侑と同じ高校の生徒会長で、生徒からも教師からも信頼されています。
誰の事も好きにならないと言ったことで、侑から悩み事を打ち明けられました。
その際に侑を好きになり、自分の本当の気持ちに気づいていくのです。
やがて君になるの最新巻までのネタバレと感想
やがて君になるは、高校の生徒会という小さな空間で、繰り広げられる少女たちの恋物語となっています。
燈子と侑の出逢い
引用元:やがて君になる
小糸侑は仲の良かった男子に中学卒業時告白され、未だに返事を返せずにいて、それは恋する気持ちが分からないせい、誰にも相談できず悩んでいたそんな折、偶然にも告白現場を見てしまったのです。
覗き見ていたことが、七海燈子によってバレてしまったことからふたりは出会い「誰も好きにならない」という、燈子の言葉に共感し、思わず侑は自分の悩みを打ち明けました。
そこでアドバイスをもらい、勇気をもらった侑は告白を断ることに成功したはずでしたが、人からの好意が分からないと言っていた燈子が、突然好きかもしれないと告げます。
燈子の本来の自分
引用元:やがて君になる
一方的に燈子から好意を寄せられるようになる侑は、好きと言われても、キスをされても何も感じません。
けれど、生徒会長になった燈子からの誘いで生徒会役員となり一緒に過ごしていく中で、少しずつ自分の心が変化していることに気づき始めていたそんなある日、燈子の親友の沙弥香から彼女の姉の存在を知らされたのです。
彼女の姉は誰にでも慕われた存在でしたが、不慮の事故で亡くなっていました。
姉のようにならなければと躍起になっている燈子に、やめるように諭しますが、姉のように振る舞うことで皆が喜ぶならそれをやめることができないと笑いました。
燈子が望んでいるのは、大嫌いな自分を好きにならない人物です。
侑は特別な感情を知る自分になりたいという気持ちを抑えて、「あなたを好きにはならない」と約束するのでした。
燈子と侑の変化
引用元:やがて君になる
燈子の姉の世代にできなかった生徒会劇を復活させるために奮闘していきますが、劇中での「一体どれが本当の自分なのだろうか」という葛藤とリンクするように燈子も苦しんでいて、姉のような人間にと自分を偽ってきたけれど、その考えは間違っていたのかもしれないと、思い始めていたのです。
侑は、劇の中で「ありのままのあなたでいい」と伝えそれを受け入れたことで生徒会劇は大成功で幕を閉じました。
生徒会劇以降、燈子は憑き物が取れたように劇団に入り、積極的に参加するようになります。
自分らしくいられることを楽しんでいる姿を見て、侑もまた燈子を好きになっていることを自覚していました。
ふたりの気持ち
引用元:やがて君になる
少しずつ本当の自分をさらけ出し始めた今ならば、この気持ちを受け入れてくれるかもしれないと侑は、燈子に好きになったと告白しましたが、燈子からの答えは、ごめんという言葉だったのです。
ショックを受けその場を立ち去る侑を、燈子は追いかけることができませんでした。
ふたりの間に、不穏な空気が流れたまま燈子は修学旅行へと向かうことになります。
旅行中侑への気持ちに悩む燈子は沙弥香からの言葉で、いままでずっと特別な気持ちから逃げていたのだと思い知る事になり、侑もまた、自分の本音と向き合うことになっていくのです。
旅行から帰る新幹線の中、燈子はスマホでメッセージを送りました。
好きの気持ちと向き合ったふたりは、生徒会室へと一歩踏み出したのです。
やがて君になる感想と作品の魅力
引用元:やがて君になる
この作品の魅力は、それぞれの登場人物の心理描写の表現です。
人を好きになるという、大人ですらも難しい問題を、大人と子供の中間にいる女子高校生たちが向かい合っていく姿に感動しました。
誰かの望む自分と、本来の自分との間で葛藤する燈子の姿に共感を覚える人も多いのではないでしょうか。
全八巻の中に、たくさんのものが詰め込まれている作品です。
やがて君になるのネタバレと感想のまとめ
やがて君になるは、少女たちの繊細な心の動きが描かれたGL作品です。
好きという感情に、目を背けていたふたりが、試行錯誤しながらその答えにたどりついていきます。
この作品の注目ポイントは、
- 登場人物達の心の機微
- 特別な感情への苦悩
- 好きへと向き合ったふたり
読み終えて、改めてふたりのこれからを応援したくなる作品です。
たくさん葛藤して出した、ふたりの答えは?是非あなたがその目で確かめて見てください。